スポーツでの腰痛。腰椎分離症かもしれません。

スポーツに怪我は付き物ですが、その中でもスポーツで腰痛が起こる原因で多いものとして「腰椎分離症」があります。

〇腰椎分離症とは?
腰椎分離症はほとんどが活発なスポーツ活動によっておこる障害で、その中のほとんどが第5腰椎に起き、稀にその上の第4腰椎に起こることもあります。

大多数が主に10代での過度なスポーツが原因と考えられ、青少年の10%にみられるため、青少年での腰痛の原因として重要なものの1つです。

○腰椎分離症の原因
イヌイットというカナダの先住民族で発生率が高いこと、潜在性二分脊椎と呼ばれる先天的な奇形を伴う事もあることや、一つ家族内で見られる事があることから、かつては遺伝的なものという認識が有力でした。

しかし、スポーツの種類によって異なりますが、スポーツをよく行う人や選手では一般の青少年と比べて発生率は約3倍となることから、最近では成長期でのスポーツで発生すると考えられています。

特に腰を過度に反らしたり曲げたりする動きによる負担が腰椎の関節突起という部分の間に繰り返しかかることで疲労骨折が起こり腰椎分離症となります

 

 

そして、これが後々、「腰椎分離すべり症」となっていく場合があります。

○症状
腰痛が主な症状で、お尻から太ももの後ろに痛みやしびれが出る事も多くあります。気づかずに放置していて高齢になってから症状が出てくる場合もあります。

○治療
青少年では、もし急性期を過ぎていて腰痛が支障とならなければ必ずしもスポーツを禁止する必要はありません。しかし腰痛が出始めてからすぐであれば保存的治療で骨が付く事が期待できるため、スポーツを最低でも半年は中止してコルセットを使用して腰に負担がかからないようにします。

成人の場合では保存的治療で骨が付く事はありませんが、分離があるために必ず腰痛が起こるという訳ではないので、痛みがない場合や軽い場合は仕事やスポーツを禁止する必要はありません。

痛みが酷く日常生活やスポーツに支障がある場合は手術も必要になります。

骨折の骨の癒合はゆっくり進みますが、鍼灸治療でも、体の自然治癒力を高める事で治りを早めたり、痛みの緩和をさせる事ができます。
また、ストレッチで予防や、治った場合でも再発予防を行う事ができます。

腰椎分離症についての治療をご希望の方は、是非当院にご相談ください。

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投稿者プロフィール

深澤春樹
深澤春樹
【国家資格】はり師・きゅう師
【出身地】松本市
【趣味】音楽(ギター・サックス)・読書
【好きなスポーツ】水泳・ジョギング

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