車酔いのメカニズム
今日はどこかへ出かけよう!車やバスで遠出したい!
そんな時に心配になるのが『車酔い』です。
今回は『車酔い』の原因や対処法を解説していきます。
原因
身体と目からの位置情報のズレ
身体には重力に対して今どのような位置にいるのかを感じ取るセンサーがあります。
それは三半規管と呼ばれるもので耳の鼓膜より奥にあり、3本のチューブのような形で前半規管・後半規管・外半規管の3つの規管で構成されています。
前半規管と後半規管・・・上下縦軸方向の回転
外半規管 ・・・左右横軸方向(水平)の回転
また、三半規管の根元には耳石器と呼ばれる平行感覚を感知する受容器もあります
耳石器・・・平衡感覚
車酔いは車やバスなどの不規則な揺れや加速・減速による身体の位置情報と
目から脳に伝わっている情報にズレが生じているために脳が混乱し情報を処理
できなくなることで、血管や消化器を調整する自律神経が乱れて、吐き気などの症状が出ます。
対処法
車酔いは一般的に3,4歳頃から症状が出始めます。その後、中学高校生までをピークとして20歳ごろには落ち着く傾向にあります。
・小脳にある身体のバランスを保つ前庭小脳が発達したため
・乗り物に乗ることに脳が慣れてくる
ですが、大人になっても酔いやすい場合があります。
・自律神経が乱れやすい方
車酔いを緩和する方法としては自律神経を整ていくことをお勧めします。
・自律神経の興奮を鎮める抗ヒスタミンが中心の酔い止めの薬を事前に飲む
・車に乗る予定のある時は寝不足や極端な空腹・満腹を避け、消化器の動きを調整している自律神経を安定させましょう。
・鍼灸治療やストレッチで首まわりの神経の圧迫を改善することも自律神経を整えるために有効です。
楽しく出かけられるように日頃から自分の体調と向き合い、しっかりと身体のメンテナンスをしていきましょう!