肋骨打撲と骨折
スポーツや転倒をした後に肋骨が痛むことがあります
日常的に痛みが起こりやすい肋骨の肋骨打撲と肋骨骨折の違いについて説明していきます
肋骨とは身体の胸部にある骨です。
左右12対の骨で背骨の胸椎から胸の前にある胸骨
までつながっており心臓や肺などの臓器を覆い保護している骨です。
その骨がスポーツや転倒、咳を繰り返すことによる疲労など何らかの外力を受けることによって痛みが出ます。
肋骨打撲
肋骨打撲は、スポーツや交通事故など胸部を強く打ち付けることで発生します。
衝撃によって筋肉や血管などの皮下組織が損傷し、
痛みやあざ、腫れが見られます。
軽度のものであれば、狭い範囲での痛みや腫れ、内出血が見られる程度ですが重度の打撲では、動かせないほど痛みが強い場合があります。
症状は一般的に、1〜2週間程度で落ち着き、数週間で完治します。
肋骨骨折
肋骨骨折は、肋骨に強い力が直接加わることで発生するものと、咳やゴルフのスイングなど軽い力が加わった場合に発生するものがあります。
症状は
・患部を軽く押しても圧痛がある
・痛みや腫れ内出血がある
・身体を捻ったり、反らす時に痛みがある
・肩を動かすと痛みが悪化する
他に深呼吸や咳で痛みが強く出る特徴があります。
事故などの大きな衝撃が加わって発生した場合は、
骨折と同時に内臓を損傷していることが多く、
命にかかわることもあります。
そのため直ちに医療機関を受診しなければなりません。
肋骨打撲と骨折の症状の違いは、深呼吸や咳をしたときなど呼吸によって患部が痛むかどうかが見分けやすいポイントの一つです。
また、骨折している場合は、触った時に骨が出っ張ったり凹んだりしているのがわかることもあります。
病院受診の目安
・胸部をぶつけた後に押して強い痛みがある
・呼吸やくしゃみで痛みが悪化する
・内出血がある場合
上記の場合は骨折をしている可能性があり早めの診断、処置が必要になる場合があるので医療機関を受診しましょう。