かかとの痛み(踵骨下滑液包炎)
歩いたり走ったりした際にかかとの痛みを感じるのは、「踵骨下滑液包炎」かもしれません。
「踵骨下滑液包炎」とは
かかとにある「滑液包」と呼ばれるクッションの炎症で、かかとに痛みが出る症状。
〇原因
・合わない靴を履いている
・ランニングやウォーキングなどによる繰り返しの衝撃
・段差から飛び降りるなどの衝撃
・体重の増加
などがあります。
上記のシチュエーション以外でも、かかとに衝撃がかかるとそれによりクッションとなる滑液包に炎症が生じることで痛みが出てきます。
〇症状
・体重がかかった際にかかとに痛みがある
・立ち上がり、歩行時にかかとが痛む
・かかとの腫れ
〇足底筋膜炎との違い
かかとの痛みで同じような症状の際に、「足底筋膜炎」があります。
これは足の裏の筋肉がかかとにつくところでの炎症になります。
これらの見分け方として
・かかとが腫れているか
・痛みが出ている場所がどこなのか
が重要になります。
〈滑液包炎の場合〉
かかと全体が炎症をおこし腫れているため、かかとの側面にまで腫れや痛みが出ている場合が多い。
〈足底筋膜炎の場合〉
筋膜の付着部であるかかと(足裏側)に痛みがあり、かかとの側面は痛みが出ない場合が多い。
〇治療方法
●安静にしてかかとの負担を減らす
滑液包炎はかかとに衝撃がかかることにより症状が出ているので、かかとにかかる負担を減らすことが大切になります。
当院では、かかとのクッションとなるサポーターを着用してもらい、かかとへの衝撃を軽減させ、ランニングやウォーキングなどを控えてもらうようにしています。
●すねのストレッチ
かかとにかかる負担でいちばん影響しているのは「アキレス腱」です。
ですが、アキレス腱をストレッチして伸ばすだけでは改善してこないことが多く、当院では「すね」の部分をしっかりとほぐすことをおすすめしています。
アキレス腱が固いと、付着部であるかかとへの負担となるため、炎症がおこりやすくなりますがアキレス腱の硬さはすねが硬いために代償としてアキレス腱を使って固くなってしまうので、すねからしっかりとストレッチすることが重要になります。
●かかとにお灸
当院では炎症を抑えるためにかかとにお灸をしていきます。
お灸をすることでできるタンパク質には炎症を抑える効果がかあるので、その作用を利用して痛みを軽減させていきます。
「踵骨下滑液包炎」はかかとに痛みが生じるので、負担軽減が難しい場所になります。
痛みが生じたら直ぐに治療を考え、長引かせないようにしましょう。
寒くなる季節ですが、不調のない体づくりのためにも適度な運動が大切になります。
痛みがある際には早めに対処するとそれだけ早く回復させることができます。
我慢せず気軽にご相談ください!






