モートン病について
足のしびれや痛みの原因には様々な原因がありますが、その中でモートン病と呼ばれる疾患の影響も考えられます。
モートン病は、足底神経(足裏の神経)から分かれて足の指へと向かう神経が、足趾の骨の付け根の部位で圧迫を受けることで現れる神経障害です。
神経が中足骨間を繋ぐ靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足底部を通過するため、歩行によって靭帯との間で繰り返し摩擦を受けて厚く変性する事で神経腫を形成する事で痛みを生じやすくなります。
主に足の中指と薬指の間(第3趾間)が最も多く、次に人差し指と中指の間(第2趾間)が多いとされています。
症状としては歩く際に足の指の付け根が痛くなったり、進行すると足の指や甲までのしびれなどの知覚症状も現れます。
20〜50代の女性に多く、ハイヒールなど踵が高くつま先が圧迫される靴を履くと荷重がつま先に集中するため症状が現れやすくなります。
検査では、足の指の付け根部分で足を横から掴んで挟むように圧迫すると痛みが現れる事で確認できます。
対策としてハイヒールやつま先の狭い靴を避ける事やインソールの作成などを行う事が有効です。
症状が強い場合にはブロック注射が有効で、更に酷い場合には手術を行う場合もあります。
鍼灸治療で筋肉を緩めたり、血流の改善、神経へのアプローチを行う事でも症状の緩和を目指す事ができます。
お困りの際にはご相談ください。
投稿者プロフィール
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【国家資格】はり師・きゅう師
【出身地】松本市
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【好きなスポーツ】水泳・ジョギング
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