脊椎圧迫骨折について
脊椎圧迫骨折とは、背骨を構成する椎体が何らかの上下の力で押しつぶされることで変形しておきる骨折のことをいいます。
骨粗鬆症がある高齢者にたびたびみられる骨折です。なかなか改善しない背中の痛みや腰痛では、圧迫骨折が関係しているのかもしれません。
圧迫骨折の主な原因
骨粗鬆症
骨の密度が減ることで骨がもろくなり、強度が低下しているために起きます。
咳やくしゃみ、重い物を持った時など、ちょっとしたきっかけで起きます。特に閉経後の女性は、ホルモンの影響で骨がもろくなるため注意が必要です。
骨密度が正常な場合、椎体は約600㎏の圧力に耐えられますが、骨粗鬆症の場合は約200㎏の圧力にしか耐えられなかったという研究結果も報告されています。
外傷性の圧迫骨折
強い力が背骨に加わることにより起きます。
正常な骨の強度を上回る大きな衝撃が、背骨の縦方向に集中することで発生します。
例 交通事故や転落事故などの衝撃によるものや、スキーやスノーボードでの転倒・ラグビーや柔道での衝突などにより、強い力が外部から加わって起きたもの。
外傷性圧迫骨折の場合は、強い痛みを伴うことが多いです。強い痛みが生じる場合は無理に動かず、救急車を呼び早急に専門医の診察を受けることが重要です。
脊椎圧迫骨折の発症率
脊椎圧迫骨折は女性に多く、年代が高くなるにつれて発症率が高くなります。
50~69歳で20%
70歳代で25%
80歳代で43%
の方で脊椎圧迫骨折の所見があるとされています。
男性では50歳以上の方で12.5%の人に圧迫骨折の所見がみられるとされています。
発症しやすい部位
第11・12胸椎から第1・2腰椎にかけての胸腰椎移行部です
この場所は背骨の動きが大きく、負荷が集中しやすいため、高齢者の骨粗鬆症性圧迫骨折の約半数以上がこの付近で発生します
圧迫骨折の痛みの特徴
・寝返りなどの動作開始時に鋭い痛みが出る
・横になって安静にしているときに痛みが軽減する
・骨折した部分を押したり叩いたりすると痛む
また、複数の圧迫骨折がある場合、脊椎全体が短縮し、身長が縮んだり背中が丸くなったりします。
丸くなった背中は肺や心臓を圧迫し、息切れや動悸の原因につながります。
胃が圧迫されることで、食欲不振や逆流性食道炎を引き起こす原因にもなります。
圧迫骨折は全身の健康に影響を及ぼす可能性があるため、長引く腰痛や姿勢の変化がある時は専門医の受診を検討しましょう
投稿者プロフィール

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【国家資格】はり師・きゅう師
【出身地】安曇野市
【趣味】博物館巡り
【好きなスポーツ】弓道
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