意外と身近な!? 肋骨の痛み
咳が続くなか、咳に伴って肋骨付近に痛みがでる。帯状疱疹に罹って以来、胸や背中に痛みが走る。
もしかしたら、肋間筋を傷めていたり、肋間神経に沿って神経痛がでているかもしれません。
普段の生活の中で、意外と身近な「肋骨に関する痛み」をご紹介したいと思います。
【 肋間筋損傷 】
肋間筋損傷とは、運動や激しい咳などによって体に強い力がかかり、肋間筋が重度の筋肉痛若しくは、肉離れを起こした状態のことをいいます。
「肋間筋」は肋間の間に張っている筋肉で、「外肋間筋」と「内肋間筋」があり、どちらも肋間を上げ下げして呼吸運動に関わっています。そのため肋間筋を損傷し、痛みにより深く呼吸ができなくなると、呼吸が苦しくなる場合があります。
○症状
呼吸時やくしゃみ、咳をするなど、肋間筋に負荷がかかると痛みが強く出現します。また、体勢を変える際にも激しい痛みを感じます。
○治療について
肋間筋損傷は完治するまでに時間がかかります。
病院からは痛み止めや湿布が処方されることが多いです。加えて安静に過ごすことも大切です。
日常生活でどうしても動く場合には、コルセットやサポーターで筋肉を支えるといいかと思います。
そして、症状が落ち着いてきた際に注意していただきたいのが、再度肉離れを起こすことです。
痛みが少しずつ引いてきて、動ける状態になっても無理せずゆっくり過ごしましょう。
【 肋間神経痛 】
肋間神経がその走行の途中で、何らかの原因により刺激されて、その神経の走行に沿った帯状の痛みを生じる。
原発性と二次的に起こるものに大別され、30~40代以降の発症が多いと言われています。
○症状
原発性の肋間神経痛は、一側性の持続的な痛みが半帯状に胸郭を取り巻くように放散する。痛みが強い時には呼吸によって増悪し、また、咳、あくび、いきみなどでも増悪する。肋間神経を肋骨の下で圧迫するときその圧迫部位で脊椎の外縁、肋骨の近くでも痛みを感じる。
二次的に起こる肋間神経痛は、帯状疱疹、腫瘍、胸椎椎間板ヘルニア、黄色靭帯骨化症などの場合に刺激されてそれに相応した肋間神経領域に痛みを生じる。
○治療について
それぞれの原因によって異なるので、まずは医療機関を受診する。
◎肋骨の痛みの注意点
胸や背中、肋骨など、胸部に痛みが外傷により出現した場合、肋骨を骨折していたり、気胸の可能性もあります。
また、腫瘍などが原因となっていることもあるので、早めに医療機関を受診しましょう。
◎当院での治療
当院には肋骨骨折に伴う神経痛、帯状疱疹などによる肋間神経痛に悩む方がお見えになります。
鍼やお灸で痛みを緩和することができます。お困りの方は一度ご相談下さい。
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