便秘について
そもそも便秘とは、どのような状態をいうのでしょうか?
なぜ、出なくなってしまうのでしょうか?
日常的に起こるわりに、意外と知らない便秘のことをお話したいと思います。
まず便秘とは何日出ないと便秘なのか?
毎日お通じが出ないから、便秘。と思い込んでいませんか?
実は、何日出なかったら便秘という明確な定義はありません。
本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態”を便秘としています。
たとえば3日に1回だとしてもスムーズに排便でき、スッキリ感があれば便秘ではありません。
逆に毎日出ていても、残便感があってスッキリしない、お腹が張って違和感があるといった不快な自覚症状があるなら便秘と考えられます。
つまり便秘かどうかは自分自身のスッキリ感が基準と言えるのです。
次に排便と便秘のメカニズムについてです。
口から肛門まで続く消化管は、約9mほどあるといわれています。
この長い消化管で、まるでバトンリレーのように消化・吸収しながら排便というゴールをめざします。
口に入った物は咀嚼され食道、胃へ。
↓
胃液によりお粥状に消化される。
↓
身体に必要な栄養素と水分を吸収し、残りかすを大腸へ。
↓
大腸でさらに水分を吸収して固形の便を作りながら、ぜんどう運動で直腸に運ばれる。
直腸に届くと、腸壁が刺激され、便意に。
↓
脳から指令を受けて肛門から便が排出される。
排出されるまでは、約24〜72時間と言われています。
ところが大腸の動きが鈍ると、便の通る速度が遅くなり水分が吸収されすぎて硬くなってしまいます。
そうして便が硬くなると排出されにくくなり、便秘を招くことになるのです。
次は、便秘の種類についてです。
大きくは生活習慣の変化によって一時的に起こる急性便秘と、生活習慣の乱れなどから腸の機能が、低下し日常的に不快感が続く、慢性便秘があります。
急性も慢性便秘も、激しい腹痛や発熱、血便などの症状がある場合は、病院での受診をおすすめします。
当院では便秘に対しての治療も可能です。
治療法は様々あり、自律神経を整えるや胃腸を刺激するような治療法などがあります。
便秘を改善するには治療の効果にだけ頼らず、規則正しい食生活を心がける必要があります。
さらに便秘になりストレスが蓄積されることになるため、気分転換になる時間を作ることも大切です。
便秘で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、気軽に相談してください。
投稿者プロフィール
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【国家資格】はり師・きゅう師
【出身地】松本市
【趣味】スポーツ観戦
【好きなスポーツ】陸上
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