スポーツに多いケガ…シンスプリントとは

 

ランニングなど何かスポーツをしていて「脛の内側が痛くなった!」という経験がある方は意外と多いのではないでしょうか。

 

 

最初は一過性のものかな、と思っていてもなかなか痛みが引かない。

 

 

痛みでスポーツにも身が入らない。

 

 

つらいですよね…。

 

 

その痛みはもしかしたらシンスプリントかもしれません。

 

 

皆さんはこの言葉、聞いたことはありますか?

 

 

シンスプリント(疲労性骨膜炎)とは、陸上競技や跳躍競技などのスポーツで多くみられるスポーツ傷害のひとつで、主に下腿前内側または外側の中下1/3に痛みが出る疾患です。

 

 

運動を開始すると下腿前内側または外側の中下1/3に疼痛が生じ、その部位を押しても痛みが出ることもあります。また、脛の内側の痛みの場合には内側に付く後脛骨筋やヒラメ筋に沿って下1/3の部分、外側の痛みの場合には脛骨前面から外側にかけて前脛骨筋・長母趾伸筋部に圧痛(押されての痛み)・緊張がみられることもあります。

 

 

ほとんどの例では内側に痛みが出る事が多いです。

 

 

シンスプリントは、後脛骨筋やヒラメ筋などの脛骨を通過する筋肉に力が入って縮む際に脛骨の骨膜を刺激し炎症を引き起こすために発生すると考えられています。

 

 

また、

 

 

・扁平足で足底のアーチが低下すると、足が地面に着地した時の衝撃が吸収できず、直接脛骨に負荷がかかること

 

 

・筋肉が未発達であることや、筋肉の伸びづらさも発生と関係していき、過度な練習や、長距離や硬い地面でのランニングを行うこと

 

 

などで、筋肉の緊張が強くなりそれでもシンスプリントが起きやすくなると考えられています。

 

 

再発の防止にはストレッチや筋力トレーニングも重要ですが、まずは安静が不可欠です。痛みのあるうちにストレッチやトレーニングを行っても、炎症が治まっていないため治りを遅くしてしまうこともあるので最初は休養が必要となります。

 

 

また、休養で痛みがとれても、筋肉が未発達であったり伸展性が悪いままでは、運動を再開すればシンスプリントを再発してしまう事も多いため、ストレッチやトレーニングが必要となります。

 

 

更にシンスプリントは扁平足が原因であることも多いため、足底のアーチをつくることを促進するようなトレーニングが行われることが多いです。

 

 

底が擦れた靴の使用や、悪いランニングフォームなどでシンスプリントが起こることがあるので、これらを改善することでも予防に繋がっていきます。

 

 

健康のためにランニングなどの運動を行っても、それが原因でシンスプリントやその他スポーツ障害に繋がってしまうのは残念なことです。

 

 

運動をする際には、初めからハードな運動をするのではなく、まず運動環境を整え、短い距離から始めるなど、自分のレベルに適した運動から始めることが予防に繋がります。

 

 

これはシンスプリント以外のスポーツ障害にもいえることです。是非日頃から気をつけていきたいですね。

 

 

シンスプリントは骨膜の炎症であるため、鍼灸では、炎症を抑えることや・鎮痛を目的として治療が可能です。

 

 

もしお困りの方がいらっしゃいましたら、当院でも治療が可能です。是非ご相談ください。

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投稿者プロフィール

深澤春樹
深澤春樹
【国家資格】はり師・きゅう師
【出身地】松本市
【趣味】音楽(ギター・サックス)・読書
【好きなスポーツ】水泳・ジョギング

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