椎間板ヘルニアとは?

 

 

皆さんは椎間板ヘルニアという言葉を聞いた事がありますか?

 

 

テレビの医療番組などでも度々取り上げられるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

 

この「ヘルニア」という言葉は元々「体内の内臓などが本来の場所から飛び出た状態」の事を指します。

 

 

その中でも脊椎の椎間板に起こるものを「椎間板ヘルニア」と言います。脊椎とは所謂背骨の事で首から腰・仙骨まで繋がっています。

 

 

脊椎は、椎骨という小さな骨がいくつも繋がって構成されています。そして椎骨と椎骨の間には「椎間板」という軟骨があり、椎骨にかかる負担を軽減させ、脊椎を保持する役割を担っています。

 

 

椎間板は柔らかい髄核という部分と硬い線維輪から成っています。

 

 

半熟の茹で卵を例にすると、柔らかい黄身の部分が「髄核」で、硬い白身の部分が「線維輪」とイメージすると分かりやすいと思います。

 

 

この髄核が椎骨の衝撃に耐え切れなくなり線維輪から飛び出してきてしまう状態椎間板ヘルニアと言います。

 

 

椎間板には血管がなく栄養が行きにくいため劣化しやすく、また髄核に含まれる水分は幼児では88%ありますが、老年期では66%まで低下します。そのためクッションとしての働きが弱まり、繰り返し負荷がかかる事で線維輪に亀裂が起きやすくなり、その亀裂から髄核が飛び出してしまうのです。

 

 

椎間板ヘルニアは髄核が後ろに飛び出してくる事が多いのですが、脊椎の後方には神経が通っているため、神経を圧迫して痛みを生じさせます。

 

 

特に椎間板ヘルニアが多く起きるのは第4腰椎と第5腰椎の間・第5腰椎と第1仙椎の間で、この2つの部位で8割を占めます。

 

 

そのため椎間板ヘルニアは腰に起きる物というイメージが強いと思いますが、稀に首や背中に起きる事もあります。

 

 

特に多く起きる腰椎椎間板ヘルニアは、20代から40代の男性に多く起きます。

 

 

主な症状は腰痛と片足の痛みで、足の筋力低下やしびれが遅れて出現する事も多く、運動などによって痛みが強くなり、安静で楽になる場合が多いです。

 

 

治療には保存療法手術療法があり、ほとんどの場合、3ヶ月以内に保存療法で症状が軽くなります。

 

 

但し、ヘルニアの度合いによっては感覚障害や排尿障害が起きる事もあり、この場合緊急手術の適応となります。

 

 

保存療法とは何をするのでしょうか?

 

 

○まず、急性期には安静が必要になります。しかし、これは普段の痛みを和らげるための対処であり、なるべく早く通常生活に戻る事が良い結果に繋がると言われています。

 

 

○病院では必要に応じて鎮痛剤や抗炎症薬など薬物療法が行われます。場合により神経根ブロックなど注射も行います。

 

 

○また、ヘルニアがあっても症状がある時と無い時があり、症状が起こるのは普段からの身体の使い方の癖などヘルニア部分に負担がかかり過ぎている場合が多いため、そうした身体の使い方を見直したりストレッチなどを行うことで早い回復を目指します。

 

 

また手術では主に飛び出た髄核を切除する方法と、ヘルニアの椎間板の間に過剰な動きがみられ不安定となる場合には脊椎の固定が行われます。

 

 

しかし治療によって治っても、今までと同じ生活をしていると再発の可能性が出てきます。

 

 

再発予防はもちろん、今までヘルニアになった事が無い方でも予防のためには普段からの身体の使い方を見直す必要があります。

 

 

床に座る時は正座にすることで腰への負担を減らしたり

 

 

長時間同じ姿勢をとり続けることはなるべく控えましょう!

 

 

長時間同じ姿勢をとった後や運動の後にはストレッチを毎度行う事で予防につながります。

 

 

また、椅子に座る際には膝の角度が90°ぐらいになるように椅子の高さを合わせます。

 

 

日々の生活が椎間板ヘルニア以外でも痛みの予防につながります。普段から意識して生活しましょう!

いいねしていただけると励みになります!!

投稿者プロフィール

深澤春樹
深澤春樹
【国家資格】はり師・きゅう師
【出身地】松本市
【趣味】音楽(ギター・サックス)・読書
【好きなスポーツ】水泳・ジョギング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次の記事

頭痛について